あらゆるジャンルのエンタメ情報を四六時中発信するSNS。
新刊発売情報、イベント情報、コラボ情報……
漫画やアニメ好きのオタクにとっては、推しの情報をいち早くGETするのに不可欠なツールです。

腐女子マーケティング研究所は、商業BLレビューサイト「ちるちる」にて2021年6月に「SNSの活用法アンケート調査」を実施。
アンケート結果からは、推しの情報に敏感なオタクは、情報収集・情報発信の両面でSNSマスターであることがわかりました。
今回は腐女子ユーザー484人のアンケート結果のもと、BL好きの腐女子のSNS活用方法を紹介していきたいと思います。

腐女子はツイッターでオタク活動

普段使い、オタク活動ともにツイッターが利用率1位。拡散機能の利便性が選ばれる理由か

Q.普段よく使うSNSは?

普段使いでは親しい人とのコンタクトがメインのLINEを抜いて、匿名かつ短文型SNSのツイッターが利用率1位に。
実名型SNSのFacebookや若い世代に人気のTikTokの利用率は低いことがうかがえます。

次に、SNSの利用目的をオタク活動に絞ってみました。

Q.オタク活動でよく使うSNSは?

こちらでは、普段使い以上にツイッターの利用に回答が集中しました。
SNSでのオタク活動といっても様々ですが、主にどのような目的で利用しているのでしょうか。

Q.オタク活動にあたり、SNSを具体的にどのような目的で使用していますか?

こちらは、情報収集のために使っている人が多数を占めるという結果に。
公式の情報から他のユーザーの反応まで、常に最新の情報がアップデートされるツイッターは、推しの情報を日々の生きる糧とするオタクには最適でのSNSといえるでしょう。
また、字数制限が設けられた短文型SNSのため、重要な情報が一目見てわかる点や「いいね」や「リツイート」機能で情報の保存・拡散も容易にできる点がオタク活動のツールとして選ばれている理由だと考えられます。

情報収集の他には、「コンテンツの閲覧」「好きな作品について語る」「同じ趣味仲間と繋がるため」など、何よりも作品を読むことが好きな腐女子の特性が現れる結果となっています。
不特定多数との交流が可能な容易にできるツイッターは、同じ趣味仲間と繋がれる場でもあります。特にBLといったジャンルは周りに同じ趣味仲間を見つけるのは難しいため、腐女子にとっては貴重な交流の場にもなっているのかもしれません。

腐女子の7割はツイッター複数アカウント持ち

シェア欲は強いけど、身バレは不安。見る専門・発信専門でアカウントを使い分けている

アカウントを簡単に複数作ることが可能なのもSNSの特徴の一つ。
非オタク層の間ではアカウントを複数持つことはあまり一般的ではないかもしれませんが、オタク活動にSNSを利用する腐女子ユーザーはどうなのでしょうか。

まずは普段使いとオタク活動の両方で一番利用率の高いツイッターから見ていきたいと思います。

Q.Twitterアカウントをいくつ持っていますか?

半数近い48.5%の人が2~3つ、20%の人が4つ以上持っており、アカウントを複数持つユーザーが7割近くを占めました
では、複数アカウントを持っている人はどのように使い分けているのでしょうか。

Q.Twitterアカウントを複数持っている方は、どのような目的でアカウントを作成していますか?

情報収集用(見る専門)と拡散・シェア(発信専門)で使い分けているが多いようです。
フォロー数が増えると、タイムラインに情報があふれて重要な情報を見逃してしまいがちですが、見る専門と発信専門で使い分けることで情報収集を効率よく行っていることがうかがえます。

では、ツイッターに次いでオタク活動で利用率の高いインスタグラムはどうでしょうか。

Q.Instagramアカウントをいくつ持っていますか?

こちらはアカウントを複数持つ人は17%という結果に。
写真投稿がメインのため、オタク活動の方法はだいぶ限られてしまうと思われますが、どのように使われているのでしょうか。

Q.Instagramアカウントを複数持っている方は、どのような目的でアカウントを作成していますか?

情報収集(見る専門)のために使い分けている人が多いです。
ツイッターのように「リツイート」や「引用ツイート」といった拡散機能がないため、オタク活動にはあまり向いていないのかもしれませんが、「インスタ映え」といわれる写真映えスポットの情報は入手しやすく、コラボカフェといったイベントには見る・発信の両方に適しているかもしれません。

ここまでツイッターとインスタグラムのアカウントの利用目的を見てきましたが、多くの人がアカウントを使い分ける理由は何なのでしょうか。
こちらの回答からは、情報収集にかけるオタクの熱が伝わってきました。

Q.アカウントを使い分ける理由は?

やはり効率よく情報収集することが一番
特に二次創作、アニメ、声優などのあらゆるオタクジャンルを網羅する腐女子は日々チェックする情報量は膨大なはずです。
一つの情報も見逃さないためにもアカウントの使い分けは必須なのかもしれません。

また、オタク・BL好きバレや身バレ防止のために使い分ける人も多いようです。
簡単に人と繋がれるSNSだからこそ、常にリスクとも隣り合わせ。ツイッターはリツイートだけでなく、いいねをした投稿もフォロワーのタイムラインに表示されるため、思ってもみない形でオタク・BL好きがバレてしまう可能性もあります。
そうした理由からも、非オタ活用とオタ活用の使い分け、そしてオタ活用の中の見る専門・発信専門の使い分けなど、より効率化を求めるとアカウントが増えていくのも納得です。

まとめ

普段使っていてあまり考えることのないSNSの利用目的ですが、今回のアンケート調査では、腐女子の多くがツイッターをオタク活動として利用、複数アカウントを所持して「見る専用」「発信専用」などの様々な使い分けをしていることが分かりました。
日常で同じ趣味仲間を見つけることが難しく、BL好きがバレることも避けたい腐女子は、もしかすると誰よりもSNSを効率よく使いこなしているのかもしれません。

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