2021年、withコロナの生活も1年が過ぎ、我々の消費生活は大きく変化しました。腐女子マーケティング研究所では、2017年に商業BLレビューサイト「ちるちる」にて「BL消費アンケート調査」を実施。同サイトの腐女子ユーザー522人のアンケート結果のもと、腐女子の消費形態・リアルな声をご紹介します。

ますます大きくなるBL市場規模 月間BL消費額は1~3万円が多数派

BL以外では一般コミックが人気のジャンル

Q.月にいくらBL関連に使いますか?

最も多いのは1~3万円という回答で、37%を占めます。月の消費は5000円~3万円で全体の86%を占める結果となりました。

Q.もっともお金を使うBLジャンルは?

最も多いのは商業コミックスで、2位の小説とは大きな差が開いています。3位以降はBLCD、同人誌と続きますが、やはり現在の商業BLの主流はコミックスと言えるでしょう。

Q.BLの他にお金を使っているオタクジャンルは?

こちらの設問でも、一般コミック・小説が最も多くなっています。続いてアニメ系グッズ、ソーシャルゲーム、ゲームと続いていき、近年勢いを増しているコラボカフェや2.5次元舞台も票を伸ばしていました。
また、自由回答では、2016年に放送されたアニメ『ユーリ!!! on ICE』の題材となった「フィギュアスケート」という声も数多く見られました。

月に20万円以上BLにつぎ込んだという声も

2年で1000冊以上!ディープすぎる腐女子のBL愛

ここからは、アンケートに寄せられたコメントを引用しながら、BL消費に関する腐女子の「生の声」をご紹介。2年で1000冊以上のコミックスを集めたというエピソードや、想定以上の請求が届き驚いたというエピソードなど、腐女子のディープなBL愛をお伝えします。

2年ほど前に左京亜也先生の「クロネコ彼氏」シリーズにはまり、10年以上ぶりにBLコミックスを集めるようになりました。今では電子も合わせて1000冊以上。
最初は電子で読みはじめたので気軽に購入してしまい、請求が5万も来て驚いた事も。
大学時代には引っ越す時にダンボールがBL本だけで40箱になりました。
欲しい本があったらすぐ買ってしまうので置き場所に困ります。
好きな作家さんが固定するまでは、ひと月に新刊BLコミックを4~50冊買っていた時期がありました。さすがに毎月3~4万も掛かるし続けられなくなって1年くらいでやめましたが、積み上げたコミックが顔の上に落下してきて目が覚めることもありました。
複数特典の作品を定価で全て買い集めていたら、BL作品購入の最盛期では月に10万円~20万円は注ぎ込んでいました。
複数特典のため、「湯水の如く」どころか一瞬にして少ない貯金は底をつき、BLで借金するほどになりました……。

コミックだけじゃない!腐女子のBL購入パターン

特典からグッズまで、BLジャンルの広がりとともに消費も多様化

現状、腐女子の消費の大部分を占めるのは商業BLコミックスと言えますが、店舗別特典を入手するために同じ作品を複数買いしているユーザーも少なくありません。

また、近年では人気作のコラボカフェ開催やグッズ化などが一般的になってきており、そうした中で腐女子の消費も多様化が進んでいます。特に、ぬいぐるみや缶バッジ、アクリルキーホルダーといったグッズは需要も多く、カップルで揃えたいという声も多く見られました。

特典ペーパーや複数買いで浪費

店舗別の購入特典や全員サービスなどの非売品のグッズを集めるのにハマっています。なので、書店別特典を揃える為に同じ本を複数購入したり、応募用紙や付録目的で雑誌を購入したりするので、いくらお金があっても足りません…。
最近は書店ごとに特典も違うので、特典を手に入れるために同じタイトルのものを何冊も買い、読む用・保存用・布教用にしています。

グッズ・コラボ・イベントにつぎ込む

最近は作家さんのサイン会にハマッています。原画展などのイベントも多く、嬉しい悲鳴をあげています。
BL関連での一番高い買い物はカラー原画です!お値段はしましたが悔いはないです。
最近、商業BL作品のグッズ化が多く、どうしてもカップルで揃えたくなってしまい気づいたら全カップル集めてしまっています!また、イベントも多く開催されるためたくさんつぎ込んでいます。
『男子高校生、はじめての』シリーズが好きなので、原作のドラマCD以外にもコミックスやアクリルキーホルダーなど関連グッズはコンプリートしてます。地方在住ですが、コラボカフェが開催されたときも遠征しました。

まとめ

2017年に実施した腐女子のBL消費に関するアンケートの結果について、実際に寄せられた回答コメントを中心にご紹介しました。
店舗別特典を入手するための複数買いをはじめ、コラボカフェ・原画展といったリアルイベント、グッズ化需要も年々高まりを見せています。多様化する商業BLの展開に伴い、腐女子の消費も形を変えてきていると言えそうです。

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