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腐女子はBLCDに何を求めているの?Z世代特有の購買理由とは


ボイスコンテンツ制作前に知っておきたい!腐女子ならではの購買行動が明らかに!

株式会社サンディアスが運営するBLレビューサイト「ちるちる」では、ユーザー630人にBLCDの鑑賞頻度、BLCD購入の決定条件、ユーザーがBLCDに感じている優先度、ボイスコミックの視聴の有無についてアンケートを実施しました。
アンケートの結果では、59%のユーザーが配信ではなく「CD(製品版)で購入する」と回答。ボイスコミックは、既存のBLCDファンに視聴され、新規顧客の入り口にはなっていないことが判明しました。
今回はアンケートの結果をもとに、BLCDの購買行動について紐解いていきます。

◆調査概要
回答数:630
調査対象:「ちるちる」ユーザー
調査方法:インターネットを用いたアンケート
調査期間:2021年12月
調査したサイト「ちるちる」は株式会社サンディアス運営のBLポータルサイトです。
https://www.chil-chil.net

ユーザーの年齢分布

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今回「Z世代」と呼ばれる10代後半から60代まで、幅広い年齢層のユーザーがアンケートに参加。
まずはBLCDの鑑賞頻度と購入頻度について質問しました。

|BLCD鑑賞はするものの、購入頻度は低い

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BLCDを聴くという回答は75%を超えており、多くのユーザーが鑑賞していることがわかりました。
それでは、BLCDの購入頻度についてはどうでしょうか。

Q.どのくらいの頻度でBLCD・BLボイスドラマを買いますか?

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最も多いのが、「2~3か月に1回程度」で21%、次点で「まったく買わない」と「半年に1回程度」がどちらも17%です。決して頻繁とは言えない頻度で購入するというユーザーが全体の5割を占めています。

その一方で「1か月に2~3回以上」購入するユーザーは13%しかおらず、「1か月に1回購入」するユーザーも11%であることから、BLCDは頻繁に購入されているわけではないと言わざるを得ません。

|「頻繁に聴かない」理由とは?

先述したアンケート結果から、BLCDは「聴くことはあるけれど、頻繁には買わない」ものであることがわかりました。
腐女子たちはなぜ購入から遠ざかっているのでしょうか。その理由を調査しました。

Q.「BLCDを聴かない」理由は何ですか?

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BLCDを「ほとんど聴かない」「まったく聴かない」と答えたユーザーにその理由を聞いたところ、21%が値段を原因にBLCDを聴いていないということが判明しました。また、「聴く時間を取れない」というユーザーは13%という結果になっています。

このことから、BLCDは腐女子の中であまり優先度が高くないコンテンツであり、なおかつ価格が高いと感じられているために購入されていないということがわかります。

|BLCDはCDというモノ自体の価値に意味を見出されている

「価格」が課題であれば、サブスクリプションや動画サイトのサービスを使用することで手軽にBLボイスドラマを鑑賞することができるのではと考えられますが、腐女子たちはBLボイスドラマの媒体として何が適していると感じているのでしょうか。

その理由とともに調査しました。

Q.どのような形式でBLボイスドラマを購入していますか?

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価格を気にして頻繁に変えないという腐女子たちですが、なんと約6割がCDという媒体で購入していることがわかりました。一方でBLボイスドラマをダウンロードして鑑賞しているユーザーはわずか8%でした。

手軽に購入できるコンテンツがある今、なぜ腐女子たちはCDという媒体で購入するのでしょうか。

Q.CDという形で購入する理由は何ですか?

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CDである理由について、モノとしてコレクションすることに意味を見出しているユーザーが43%いました。腐女子はBLボイスドラマが手元にモノとして残ることの特別感を大事にしています。

また特典を求めて購入しているユーザーは31%という結果に。このことからBLCDというコンテンツはボイスドラマ自体に需要があるだけでなく、コレクション欲を満たすための媒体の一つであるといえます。

コレクションとしての側面を持つBLCDですが、実際に購入の決め手となる理由は何でしょうか。特典が充実していれば購入が期待できるでしょうか。

Q.CDを買う決め手は何ですか?

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「原作が好き」という回答と「出演している声優が好き」という回答が圧倒的に多いことが確認できます。
「原作が好き」と回答したユーザーは38%と最も多く、「特典が欲しい」という理由で購入したユーザーはわずか8%でした。

「出演声優が好き」というユーザーの回答が31%あることから、人気声優にフォーカスを当てた特典の需要があると考えられます。


では、実際に特典を求めているユーザーはどのような特典に魅力を感じているのでしょうか。

Q.魅力的だと思うBLCD・BLボイスドラマの特典は何ですか?

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ここでは31%のユーザーが「本編ボーナストラック」と回答し、次点で「原作描き下ろしのSS」で27%でした。
一方、「原作描き下ろしグッズ」と合わせて、原作に関連している回答は7割を超え「キャストトーク」と回答したユーザーは25%と3割未満となっています。

以上から、人気声優を起用すればBLCDが売れるというわけではなく、好きな作品であることがBLCD購入の前提であり、特典も原作に関連していることが重要視されていることが明らかになりました。

また、腐女子に好きな声優を尋ねたところ、一般に人気がある声優とはかなり異なる傾向が見られました。このことから、腐女子と一般声優ファンの間で好む声優が分かれると考えられます。その詳細は、セミナーにてご紹介いたします。

|若い層こそエロを求めている

それでは、人気がある原作のBLCDであれば需要があるのでしょうか。腐女子はどのような内容のBLCDに魅力を感じているのか調査しました。

Q.あなたにとってBLCD・BLボイスドラマの魅力は何ですか?

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21%のユーザーが演技を魅力に感じていることがわかりました。それではここで、10代・Z世代の同じ質問の回答結果を見てみましょう。

なんと若年層が最も魅力に感じている項目が「エロシーン」で24%でした。より多くの若いユーザーへフォーカスを当てた場合、よりエロティックなシーンが求められることがわかりました。

|ボイスコミックの意外な視聴層とは…

これまでBLCDについて述べてきましたが、ここでボイスコミックについての調査結果をご紹介します。

ボイスコミックとは、漫画のコマ割りを動画にし、そこに声優が声を当てた動画コンテンツのことです。
動画サイトやSNSで無料で提供されることの多いボイスコミックですが、ボイスコミックでBLボイスドラマのファン層のすそ野を広げることはできるのでしょうか。実際の視聴の割合を見てみましょう。

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なんとBLCDを聴かないユーザーの53%が、同様にボイスコミックを見ていないことが明らかになりました。
ではボイスコミックはどのような層が視聴しているのでしょうか。BLCDをよく聴く人のうち61%がボイスコミックを視聴していました。その割合は聴かない人の割合とほとんど正反対という結果に。

このことから、ボイスコミックはライトファンへの入り口というより、既存の顧客に視聴されているコンテンツであるということが判明しました。
ボイスコミックを用いたBLボイスドラマの新規顧客開拓の効果は、限定的であると言わざるを得ません。

しかしながら、このようなボイスコミック施策と相性の良い作品群もあり、その詳細についてはセミナーでご紹介いたします。


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以上のアンケート結果により、BLCDというコンテンツはコミック等に比べ、一般的に想像しやすいものとは別のニーズがあることが明らかになりました。

前提として、BLCDでは「人気のある原作の起用を行うこと」、「演技力があり腐女子に人気のある声優を採用すること」「エロシーンもしくは演技力が映えるストーリー・演出」の三つの要素が何よりも重視されているようです。

BLボイスドラマへの新規参入や、新しいサービス形態の提供を模索する事業者の方は、このような顧客のニーズを正確に把握することが不可欠であり、これらを踏まえた上でサービスを検討することで、事業の成功率を高めることができると考えられます。

腐女子マーケティング研究所では、定期的にセミナーを開催しています。
BLビジネスに参入を考えていらっしゃる方、BLについてご興味をお持ちの方の聞きたいことに焦点を当てた内容になっております。該当される方はぜひご参加ください。
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